コラム〜少年の頃の冒険心

好奇心を全開にして、ワクワクドキドキしながら、思いつきで行動する。少年の頃のマインドとアクションは、今思えば、奇想天外。でも、見方を変えれば、それは純粋な冒険心の体現である。僕の少年時代は、アドベンチャーそのもの。かなり危なっかしいガキだった。

カブトムシにはまった。夏休みには毎朝4時起きで山に入った。自ら開拓した捕獲ポイントを回る。スズメバチ、マムシ、時に野犬。難敵の数々にもひるまない。毎回10匹以上の捕獲を果たして、ひと夏で300匹ものカブトムシをゲットした。飼育して孵化にも挑んだ。かなりの偏愛ぶりである。そんな噂を聞きつけ、テキヤのおっちゃんが「売ってくれ」と言ってきたこともある。でも、そんな買収話には乗らない。また、駐在のお巡りさんに「危険だからやめろ」と言われたこともある。でも、そんな忠告には従わない。近所の遊び友だちには、自慢のカブトを喜んで譲る。たぶん、その頃の僕のアイデンティティは「カブトムシ獲り名人」。言ってみれば、これは今でいう「ストーリーブランディング」なのか?数々のカブトムシ伝説で、僕という「へんてこりんな少年」は、ある意味、一目置かれていた(笑)。

他にも、山や川でザリガニ、カメ、カエル、フナ、コイ、セミ、オニヤンマ、ギンヤンマなどを追いかけ、捕獲したり。海で、魚介類を素潜りで捕獲したり。それを磯で焼いて食べたり。防波堤を助走し、その勢いでアタマから海中に飛び込んだり。どこまで行けるか?遥か沖まで泳ぎ続けたり。端材や藁などで秘密基地をつくり、野営をしたり。雨樋と竹で作ったスキーもどきの道具で坂道を疾走したり。森の中の大木にロープをかけて、ターザンごっこをしたり。親戚の工場の休日に、即席「ローラーホッケー場」をこしらえて遊んだり。自在に変化する軟式テニスボールを超高速で投げ、それを打ち返す、独自ルールのピッチング&バッティングゲームを考え、熱中したり・・・。子供ながらに知恵を絞って、遊び尽くした日々。

「少年の頃の冒険心を覚えているか?」この問いかけに対しては、ドキッとする。いつしか冒険心と縁遠くなってしまっている自分に気づかされるからだ。でも、全く失せたわけではない。自分の心の奥底で、いつか解放される、その時を待ちながら、アドベンチャースピリットが疼いているのを僕は知っている。

純粋な冒険心の体現者であった少年時代。あの頃のように、再び純粋に。本気で。深く偏愛的に。何かに熱中したい。そんな想いを体現できる場を探していたところ、縁あって、里山の一画を借りられることに。さっそく同志を集めて、秘密基地づくりをスタート。その名も「黒岩ベース」。合わせて、YouTubeチャンネルも開設した。現在、撮影&ムービー編集中。随時アップしていく予定。

Text by 濱本益元

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